伊能忠敬の足跡をたどる アプリ「伊能でGo」

 品川宿でスタンプを押したところ。「到着」ののぼりが立ち、測量隊が宿泊した日付などが表示される=東京・北品川

 江戸時代に全国を測量し、精密な地図を作製した伊能忠敬(1745~1818年)の足跡をたどるスマートフォンアプリ「伊能でGo」が配信中だ。伊能率いる測量隊が宿泊した3千地点以上が地図上に示され、ユーザーはスタンプラリー形式で巡ることができる。開発元は「偉業を肌で感じてほしい」と話す。

 伊能は1800年から16年にかけ、弟子らを伴って北海道から鹿児島までを測量。9度にわたる遠征の行程や作業内容、宿泊地などを細かく日記に残している。

 アプリは日記に書かれた宿泊場所を“チェックポイント”として地図上に表示。スマホの衛星利用測位システム(GPS)を利用して、ユーザーが宿泊地の半径500メートル以内に近づくと、スタンプが押せる。周辺を散策して宿場の面影を探したり、街並みの変化を感じたりするのも楽しい。

 それぞれの宿泊地には滞在日数に応じてポイントが割り振られていて、会員登録した人の間でランキングを競うことができる。アプリから接続できるインターネット上のマイページでスタンプ帳を作成、印刷すれば、旅の記念にも。

 開発した「InoPedia(イノペディア)をつくる会」の渡辺一郎会長は、全国各地に伝わる測量隊の記録を集める活動もしている。「大勢の人にアプリを利用してもらうことで、新たな記録の掘り起こしにつながれば」と期待を込めた。

共同通信社 2017年11月28日 無断転載禁止