生きるヒントを 「ヘヴンズ―」の瀬々監督

 インタビューに答える瀬々敬久監督=東京都内

 ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞するなど海外でも高い評価を受けた映画「ヘヴンズ ストーリー」がブルーレイ、DVD化された。家族を殺された少女を軸に、憎悪や復讐の先にあるものに迫った物語で、瀬々敬久監督は「人はなぜ殺し、殺されるのか。究極の人間関係の謎を探ることで生きるヒントが得られるのではないか」と話す。

 8歳のサトは、両親と姉を殺され、犯人は自殺した。別の事件で妻子を奪われたトモキ(長谷川朝晴)が「僕がこの手で(犯人を)殺します」と語るのをテレビで見る。

 16歳になったサト(寉岡萌希)は、新しい家庭を築いていたトモキを訪れ、自分にはかなえられない復讐をするよう迫る。トモキの妻子を殺害した男は仮出所していた…。

 作品は全9章で4時間38分という長尺。佐藤浩市、柄本明らも出演するが、俳優の有名、無名にとらわれずに配役。「自分たちで出資者を募り、自主自由な作り方ができた」

 2010年の劇場公開から7年たってのブルーレイ化に「配信の時代に変わり、モノとして所有してもらえる最後のチャンスと思った」と、作り手の危機感もにじませた。

 ブルーレイとDVDはポニーキャニオンから12月6日発売。

共同通信社 2017年11月28日 無断転載禁止