松橋事件、高裁も再審決定 85年の熊本男性殺害

 松橋事件の再審請求即時抗告審で福岡高裁が再審開始を認め、宮田浩喜さんの写真の前で垂れ幕を掲げる弁護士ら=29日午前、福岡高裁前

 熊本県松橋町(現宇城市)で1985年、男性=当時(59)=が刺殺された松橋事件の再審請求即時抗告審で、福岡高裁(山口雅高裁判長)は29日、昨年6月の熊本地裁に続き、殺人罪で服役した宮田浩喜さん(84)の再審開始を認める決定をした。検察側の即時抗告を棄却した。自白の信用性が争点だった。

 宮田さんは捜査段階で犯行を認めたが、公判途中から「自白は虚偽」として全面否認に転じた。86年の一審熊本地裁判決は懲役13年とし、最高裁で90年に確定した。

 昨年の熊本地裁決定は、宮田さんが「凶器の小刀に巻いて犯行後に燃やした」と説明したシャツ片が現存した点などを重視した。

共同通信社 2017年11月29日 無断転載禁止