9人全員の水俣病患者認定命令 東京高裁、原告2人逆転勝訴

 新潟水俣病訴訟の控訴審判決で、東京高裁前で「逆転全面勝訴」と記した垂れ幕を掲げる原告側弁護士=29日午後

 手足がしびれる「感覚障害」の症状しかないことを理由に水俣病の患者と認めなかったのは不当として、新潟市の男女9人が市に認定を求めた行政訴訟の控訴審判決で、東京高裁は29日、9人全員(1人は故人)を患者と認定するよう市に命じた。

 昨年5月の一審新潟地裁判決は7人だけを認定するよう命令。高裁の河野清孝裁判長は残る2人についても「感覚障害の原因が他の病気である可能性は抽象的で、メチル水銀によるものと認められる」と判断し、一審判決の一部を取り消した。

 訴えたのは50~60代の男女計8人と、2006年に死亡した男性の妻。

共同通信社 2017年11月29日 無断転載禁止