松江商業高校 社会の即戦力へまい進

 明治33(1900)年に創立され、118年の歴史と伝統を誇る松江商業高校は、元気と活気にあふれた学校です。「誠実・質素・勤勉」の校訓のもと、普通科目、専門科目の学習に加え、あいさつや正しい礼の方法など、社会に出て即役立つことを学びます。

 部活動も盛んに行われており、運動部・文化部ともに15あります。本年度の島根県高校総体では女子が総合優勝(28回目)、男女総合で第3位となりました。

 本校には商業科、情報処理科、国際ビジネス科があり、2年次から各学科に分かれ、自分の学びたい専門分野をより深く学びます。今回は特に、情報処理科と国際ビジネス科を中心に、本校での学習の様子について取材を行いました。



言語プラミングソフトのRubyを使った授業に取り組む情報処理科の生徒たち
 Rubyの知識身に付く

 情報処理科

   システム開発

 私たちのクラスでは、総合実践という授業でRu(ル)by(ビー)を使って会計システムとWebシステムに分かれて、チームで一人一人役割を持って作業に取り組んでいます。

 分からない部分は互いに聞いて教え合うことで意見の共有ができ、協力して作っていこうという意識を持てるので、チームでものを作っていく大切さがとても分かります。これまで学んできたことを実際に使いながら作っていくので、Rubyに対する知識が自然と身に付きます。

 企業の方と一緒に授業をしていく機会はなかなかないので、貴重な経験をさせてもらっていると実感し、この授業を通して学んだことは一人一人の中で大きな強みになっていると思います。(日浦 深愛)



グループに分かれ、ビジネスプランを練る生徒たち
資本金や利益を計算

   ビジネスプラン

 私は、課題研究という授業でビジネスプランについて学びました。ビジネスプランとは、自分たちの身近な生活からビジネスになることを考え、実際にどのくらいの利益やお金が必要なのかという計算をしました。資本金や利益の計算など細かいところまで決めなければいけなかったので、身近にあるビジネスはとても工夫されていて、考えることの大変さがよく分かりました。

 地元のことでビジネスについて考えることは、これから社会に出る上でとても役立つことだと思いました。(佐野沙也加)



 チャレンジ姿勢大事

   ルビーワールドカンファレンス

 私を含むコンピューター部と情報処理科の2年生は、11月1、2日にくにびきメッセで行われた「Ruby World Conference 2017」を見学しました。

 昨年は知識や経験不足などで専門的な用語や講演内容が理解できませんでしたが、今回は多少の理解や納得ができたので、学校の授業で今まで経験を積んでよかったと感じました。

 それと同時に、授業で学んでいる部分はほんの入り口で、Rubyはもっと広いものであると改めて身にしみました。自分の地元にそのようなプログラミング言語があることはラッキーだと考えます。

 講演のほかに企業ブースが設置され、企業の方々の話を聞くこともできました。そこでは松商出身の方も多く、とても気さくに話しかけていただき、とても楽しかったです。

 どの企業の皆さんも口をそろえておっしゃっていたのが、良いことをキープすることはもちろん、そこからチャレンジする姿勢が大事ということです。私も就職が近づいてきており、このイベントで学んだことを生かして、自分が納得の行く未来を少しでも多く実現していきたいと思いました。(大谷 和輝)



 ペンタブレット 認証安全性体感

   企業見学

 私たちのクラスでは、企業見学やインタビューをしに行きました。私たちは情報処理科なので、行ったのも情報系の仕事をされている企業です。中には、松江商高を卒業してその企業に就職された先輩もおられました。

 私たちが行った一つ目の企業で、ペンタブレットの認証を体験しました。自分の名前をパスワードとしてペンタブレットで認識させたところ、他の人に開けてもらおうとしても開きませんでした。どんなに頑張って同じように書いてもダメだったので、本当にびっくりしました。たとえパスワードがばれたとしても、本人じゃないから開けられないので、すごく安全だなと思い、自分も欲しくなりました。

 他にも違う仕事の内容の企業を見学したり、インタビューしたりしましたが、どの企業も誰かのためのサービスを前提としていて、なおかつ企業として成り立っているからすごいなと思いました。(大廻 真理)



島根県高校生英語ディベート大会で意見を戦わす生徒たち
 移民受け入れの緩和議論

   国際ビジネス科

    英語ディベート

 私たちは課題研究の取り組みとして、英語ディベートに挑戦してきました。県内7校から参加があった「島根県高校生英語ディベート大会」には、私たちのクラスから2チームが出場しました。学校代表としてディベート大会に出ると決まったときは、本当に英語でできるのか、他校に1勝でもできるのかと不安でいっぱいでした。

 ディベートで取り上げられた論題は「日本で移民の受け入れを緩和すべきであるか」というものでした。準備の段階では、移民に関する資料を集め、どの質問に対しても素早く対応できるようにしました。着々と準備は進んでいき、大会当日はとても緊張しましたが、今まで練習してきたことを十分に発揮し、両チームとも1勝することができました。

 普段あまり触れない「移民」のことも勉強でき、大切なこともたくさん学べたので、とても貴重な経験となりました。(井戸内ひろ)



 海外と日本 財務諸表分析

   英文会計

 英文会計の授業では、海外と日本の企業の財務諸表分析をして、英語でプレゼンしました。私たちはおもちゃ業界についてプレゼンしました。企業の安全性などを財務諸表から導き出し、なぜ売り上げが海外と日本の企業で大きく違うのか、負債が多いのはなぜか、さまざまな疑問を解決していかなければならないので、とても大変でした。

 プレゼンでは慣れない英語をしゃべって伝えるのに苦労しました。けれどもその分やりがいも感じることができ、後輩も続けて挑戦してほしいと思います。(立原まいこ)



 ◇商業研究部◆

   「あごのやき団子」山陰道SAで販売

 今年度の商業研究部は、昨年に引き続き、松江のかまぼこをもっと知ってもらうための研究を続けています。今年は主に、観光客に手に取ってもらえるようなかまぼこ商品の開発に力を入れ、たくさんの活動を行いました。

 夏には、部員たちで考えた新商品の中から商品化できそうなものを選び、市内のメーカーと交渉を始め、試作品を作ってもらうなど、商品化に向けて本格的に動きだしました。

 そして実現したのが、あごのやきを丸い形にして揚げた「あごのやき団子」の商品化です。6種類の味を練りこみ、商品名も「あごまる」とし、子どもから大人まで楽しめるような商品になりました。

 秋にはその新商品をチャレンジショップ、山陰自動車道宍道湖サービスエリアで販売しました。その場で揚げて、多くの観光客に手に取ってもらい、楽しんでもらえたと思います。

 松商だんだんフェスタでも販売しますので、ぜひ揚げたての温かい「あごまる」を食べてみてください。(玉城 優花)



模擬会社松商だんだんドットコム

   社長・花岡ひなの

     最高のおもてなし届ける

 「松商だんだんフェスタ」も今年で6回目となりました。今年のテーマは「Step Up ~100%の笑顔とおもてなし~」です。今までの5回のフェスタから出た反省点や問題点を改善することで、今までとは違う100パーセントステップアップしたフェスタを、笑顔と最高のおもてなしで届けたいという思いを込めて考えました。

 来場者数1万人を目指し、特に広報活動を頑張ってきました。今年も多くの商品とイベントがあり、小学生が実際に仕事を体験できる「キッズビジネススクール」もあります。また、新たな取り組みとしては、外国語ボードの作成やスロープの設置など、より多くの方に「来てよかった」「元気になった」と思ってもらえるように考えました。

 お客さまを第一に考えたおもてなしをお届けできるよう、社員一人一人が自分の仕事に責任を持って精いっぱい頑張ります。ぜひ「松商だんだんフェスタ」へお越しください。心よりお待ちしております。



 <編集後記>

 今回は情報処理科と国際ビジネス科について取材をしました。取材を通じて、さまざまな活動に取り組んでいることに改めて気付くことができました。これを読んだ皆さんにも、私たちが取り組んでいる活動内容をより知っていただけたのではないでしょうか。

 今年で「だんだんフェスタ」は6回目の開催となります。今まで学んできたことをフェスタで生かし、お客さまに笑顔で帰っていただけるように、みんなで協力してより良いものになるように精いっぱい頑張りたいと思います。

 (青山 佳生)

2017年12月2日 無断転載禁止

こども新聞