女子ログ ドライブの後

 20代後半で運転免許をとり、暇を見つけては車を走らせている。1日600キロ走ることもあるが、運転疲れをしたことはない。

 都会の何車線もある道路には気後れするし、分刻みに値段が上がり続ける駐車場には閉口するが、電車やバスだと行きづらい郊外のへんぴな所にも行けるのが便利で、つい出掛けてしまう。

 そうしてさんざん遊んでキラキラ光る都会の明かりを後に、岡山から鳥取に続く暗い高速道路を走り、やがて米子が見えてきた時の、決してきらびやかではないけれど知っているその明かりが見えたとき、不思議と心が温かくなる。この瞬間が私はたまらなく好きだ。たった半日離れていただけの面白みのない故郷。お店も少なく人口も減少が続いている。目新しいものもあまりなく刺激が少ない。

 そう頭では不満に思っていても、この胸の温かさが、ここが生まれ育った私の故郷で大切な帰るべき場所なのだと教えてくれる。あーよく遊んだ、楽しかった! そしてただいま! 高速を降りていよいよ家に近づくといつもそう思う。

 昨年の今頃、同じようにドライブのエッセーを書いた。その時の走行距離は2万5千キロ。現在は4万キロを超えた。さて、来年はどこにどこまで行けるのか、胸を膨らませてスタッドレスタイヤに履き替える。(安来市・ふかみどり)

2017年12月5日 無断転載禁止