(103)柿本人麻呂の歌碑と依羅娘子の銅像(江津市)

柿本人麻呂の歌碑(左)と依羅娘子の銅像
ゆかりの地PRに一役

 万葉歌人・柿本人麻呂の歌碑と、石見国の妻で江津市が生誕地と伝わる依羅娘子(よさみのおとめ)の銅像が2016年10月、JR江津駅前(江津市江津町)の市民交流施設「パレットごうつ」敷地内にお目見えした。歌碑と銅像は、歩道に面した場所に建立されており、人麻呂ゆかりの地「江津」のPRに一役買っている。

 御影石製の歌碑は縦70センチ、横160センチで、人麻呂が依羅娘子への惜別の情を詠んだ長歌「石見相聞(そうもん)歌」を刻む。銅像は高さ152センチで、自然石の台座に載る。石見国に役人として赴任した人麻呂が、職務を終えて都に帰る際、夫との別れを悲しんだ依羅娘子をイメージして制作した。

 歌碑と銅像は、16年8月のパレットごうつ開設を祝い、市内の自営業、三浦義臣さんが寄贈。三浦さんの思いに共感した、地元の書家、山藤耕子(こうし)さんが歌碑の揮毫(きごう)を手掛け、彫刻家の田中俊晞さんが銅像を制作した。

 市内では毎年度、人麻呂ゆかりの江津をPRするイベント「人麻呂ごうつ祭り」が開かれる。17年3月には、歌碑と銅像の設置を記念して初めてパレットごうつを会場に開催され、大勢の来場者が万葉ロマンに思いをはせた。

2017年12月14日 無断転載禁止