女子ログ ヒュッゲな時間

 近頃「ヒュッゲ」という言葉をよく見聞きする。「人と人とのふれあいから生まれる居心地の良い雰囲気」を意味するデンマーク語だ。

 デンマーク人は、日々忙しく働いて富を得ること以上に、家族や友人とゆっくり過ごす時間を大切にする。ヒュッゲを生活に取り入れることが幸福感を高めるこつだと、注目を集めている。

 私は大学3年の夏、北欧を約20日間旅した。中でもデンマークでの滞在は忘れられない。長く滞在した安宿は、夜になるとキャンドルや小さなランプがともされた。暖かな光が満たす共同スペースではいろいろな国の若者が、リラックスした様子で語らっていた。

 また、市街には大きな公園がいくつかあり、家族連れや恋人が芝生に寝そべって日光浴するなどのんびりと過ごしていた。当時ヒュッゲという言葉は知らなかったが、質素ながらも幸せそうなこの国の人々の暮らしぶりに私は魅了され、今なお影響を受け続けている。

 わが家では、午後6時ごろには照明を暖色にし、光量を落とす。また、食事のときはほぼテレビはつけず、夫との会話や料理の味を心から楽しむ。

 日々の暮らしは、お金をかけなくても少し見直すだけで豊かになり、ぬくもりと彩りを増す。ヒュッゲというライフスタイルには見習うべき点が多くある。

(出雲市・くるみ)

2017年12月26日 無断転載禁止