輝(き)らりキッズ 水泳男子 全国中学大会 相次ぎ入賞

週6日移動2時間 親に感謝し練習

100メートル自、50メートル自島根県中学記録を更新

田中一颯(たなか いっさ)さん(大田一中3年)

さまざまな大会で獲得したメダルや表彰状をかざす田中一颯さん=大田市久利町、久利まちづくりセンター
 大田(おおだ)市の大田第一中学校3年、田中一颯(たなかいっさ)さん(14)は、8月に鹿児島(かごしま)県であった第57回全国中学校水泳競技(きょうぎ)大会の男子100メートル自由形で4位に入るなど、全国のさまざまな大会に出場し、入賞を果(は)たしてきました。来年から高校に進んでも水泳を続け、「さらに上の順位を目指したい」と意気込(ご)んでいます。

 田中さんは今年、水泳の100メートル自由形、50メートル自由形の両方で島根県中学新記録を出しました。

 また、8月には鹿児島県での大会に加え、東京都であった第40回全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会の男子13~14歳(さい)100メートル自由形でも準優勝(じゅんゆうしょう)に輝(かがや)くなど、活躍(かつやく)してきました。

 田中さんが本格的(ほんかくてき)に水泳を始めたのは、久屋(くや)小学校2年生の時。お兄さんの影響(えいきょう)だったといいます。その頃(ころ)は、自宅(じたく)がある大田市内に屋内温水プールがあり、そこで練習に励(はげ)んでいました。

中国中学校水泳選手権でスタートする田中一颯さん=8月、岡山県倉敷市の児島地区公園水泳場
 ところが、小学校6年生になって、そのプールが閉鎖(へいさ)されることになりました。家族は他のスポーツをすることも考えましたが、田中さんは迷(まよ)わず、水泳を続けていくと決断(けつだん)。出雲(いずも)市内のプールまで、学校が終わってから家族に車で送り迎(むか)えをしてもらい、練習に通うことを決めました。

 移動(いどう)には往復(おうふく)で約2時間もかかります。つらくないですか、と聞いたところ「もう慣(な)れた。それにつらいのは自分ではなく、送ってくれている親。本当に感謝(かんしゃ)している」と答えてくれました。

 練習は週6回。プールで泳ぐ他にも、寝(ね)る前には関節が動く範囲(はんい)が広くなるような、ストレッチを行っているといいます。

 「今年は成長できた」と自分でも思えるくらい、特訓の成果が出てきましたが、8月の鹿児島での全国大会では驚(おどろ)くことが起きました。普段(ふだん)は「大会が来るのが本当に楽しみ」と話すなどあまり緊張(きんちょう)をしないはずの田中さんですが、この時はプレッシャーで体が硬くなり、思ったような泳ぎができませんでした。

 「全国大会の決勝はやはり、空気がまったく違(ちが)った」と少し悔(くや)しそうに振(ふ)り返ります。

 田中さんには今、新しい目標があります。高校でもう一度、全国大会の決勝に出場することです。

 「日本一を争う経験(けいけん)ができたことは、貴重(きちょう)な体験だったと思う」と、この夏のレースを財産(ざいさん)にして、高校では全国大会の表彰台(ひょうしょうだい)、さらには日本一を目指していきます。

プロフィル
【好きな言葉】 練習はうそをつかない
【好きな科目】数学
【ベスト記録】100メートル自由形53秒28
        50メートル自由形24秒59
【好きな選手】北島康介(きたじまこうすけ)選手

2017年12月27日 無断転載禁止

こども新聞