柴犬先祖は益田の石州犬 島根県立大生が広報始動

柴犬のルーツの石州犬「石」号を説明する「石州犬研究室」の河部真弓主宰(左端)と学生ら
 全国で飼育されている柴犬のルーツが島根県益田市美都町の石州犬にあることを広めようと、県立大総合政策学部(浜田市野原町)の学生らが活動を始めた。戌(いぬ)年を迎える来年初頭にインターネットでPR動画を公開するほか、チラシ配布や写真展などで広報する計画を立てており、学生らは「まずは地元の人に地域資源と認識してほしい」と意気込んでいる。

 柴犬のルーツは今年9月、市民団体「石州犬研究室」(江津市桜江町川戸)と公益社団法人・日本犬保存会島根支部の柳尾敦男支部長(益田市向横田町)の調査で、戦前に益田市美都町板井川で猟師に飼われていた石州犬「石」号と判明した。同研究室の河部真弓主宰(60)が、保存会事務局(東京都)にあった血統書で裏付けた。

 これを受け、県立大の豊田知世講師(環境経済学)が指導するゼミの1年生15人が、空き家となっている「石」号の生家を訪問。柳尾支部長から話を聞き、地域資源としての活用策を探ってきた。

 益田市内でこのほど、保育士と小中学校の教員約50人を集めた「ふるさと教育」の研修会で、ゼミ生3人と河部主宰が研究成果を発表。ゼミ生の杉佳華さん(19)は「石州犬を地元の人が知らないのはもったいない」と訴え、PR動画の制作▽ソーシャルネットワークサービス(SNS)で動画公開▽PRチラシの配布▽認知度調査▽写真展開催-を年明けに実施する計画を説明した。

 杉さんは「地域の資源として、石州犬についてしっかりと伝えていきたい」と力を込め、河部主宰は「若い世代が一生懸命になって取り組んでくれていることは本当にうれしい」と今後の活動展開に期待した。

2017年12月31日 無断転載禁止