時代が変わる

 2017年も残り24時間を切った。この一年を、テレビや新聞で、その活躍やお騒がせぶりが注目された人物を通して振り返ってみる▼まず横綱級はトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)委員長。トランプ氏の言動は年間を通し世界に波紋を呼んだ。特に異母兄まで暗殺させた金委員長との核・ミサイル開発を巡る一触即発の応酬には、はらはらさせられた▼東京都議選や突然の解散総選挙があった国内では、小池百合子都知事がメディアを賑(にぎ)わした。得意の劇場型で風に乗ろうとしたが「排除」の一言で失速。「希望」が「失望」に変わったと揶揄(やゆ)された▼政治絡みでは首相夫人の安倍昭恵さんと、被告になった森友学園の籠池泰典前理事長がワイドショーの標的になり、流行語大賞の「忖(そん)度(たく)」を生んだ。ただ籠池被告夫妻は7月末から勾留されたままの「籠の鳥」状態▼政界や芸能界で頻発した不倫騒ぎは素通りし、大相撲では本物の横綱を巡り明暗が分かれた。日本出身力士では19年ぶりに稀勢の里関が横綱に昇進する一方、元横綱日馬富士関の暴力事件が発覚。本人は引退に追い込まれた▼残念だったのはフィギュアスケートの浅田真央さんとゴルフの宮里藍さんの引退。歌手の安室奈美恵さんも18年秋引退を発表した。逆に将棋の藤井聡太四段の29連勝や、プロ野球に進んだ清宮幸太郎選手ら若い力が台頭。陸上男子100メートルでは桐生祥秀選手が10秒の壁を破った。19年5月1日には元号も平成の「一線を越える」。一歩一歩、時代が変わる。(己)

2017年12月31日 無断転載禁止