明治維新150年 前原一誠 再評価を 6月出雲でサミット

 維新十傑の1人で、「萩の乱」の主犯として処刑された元長州藩士、前原一誠(1834~76年)を再評価しようと、「第1回全国前原一誠サミット」が2018年6月、ゆかりの地の島根県出雲市大社町で開かれる。明治維新から150年となる節目の年に山口、島根両県の関係者が集う。

 松江歴史館の専門官で、前原の研究に取り組む宍道正年さん(69)が企画。山口県から吉田松陰を祭る松陰神社(萩市)の宮司で、前原を調べている青田国男さんらを招く。

 前原は高杉晋作らと松下村塾で吉田松陰に学び、倒幕運動に加わった。明治政府で要職に就くが、政府に反発して下野。1876年に山口の不平士族らと「萩の乱」を起こし、天皇に直訴しようと日本海を北上中に宇龍港(出雲市大社町)で捕まった。松江で取り調べ後、萩で処刑された。

 父方のルーツは出雲市斐川町、母方は雲南市大東町にあり、島根との縁は深い。新政府の兵部大輔(ひょうぶたいふ)(陸軍大臣)などを務めたことから、宍道さんは「ほかの幕末の志士と同様に評価されるべき存在だ」と指摘する。

 サミットでは宇龍港や前原が立ち寄ったとされる出雲市内の場所を訪ねる。その後、青田さんと宍道さんが前原の功績などを伝える特別講演を行う。

 宍道さんはこれまで、前原の逮捕時の供述などを調べ、「仲間をかばい、罪を一人で背負おうとした」などと主張してきた。初の試みのサミットに向け「逆賊のレッテルを張られているが、実際は平和を愛する温かい人だったと推察できる。そんな一面を広く知らしめたい」と話す。

 サミットは6月29日午前10時から午後3時まで、出雲市大社町宇龍の日御碕コミュニティセンターなどで開く。参加無料。

2018年1月2日 無断転載禁止