冬本番に始まる大学受験

 この時を計っていたとばかりの寒波の到来だ。天気予報は週末まで雪マーク。あす始まる大学受験の第一関門・センター試験に、山陰両県の受験生は昨年に続いて身を切る寒さの中で臨むことになりそうだ▼苦い記憶がある。入試制度の大きな転換点となった共通1次試験。センター試験の前身に当たる。導入元年の1979年1月に高校3年の受験生だった。思い出すのは試験の内容ではない。雪交じりの荒天とハプニング▼試験当日の朝、家族の車で雲南市を出発。当時は初日の開始時間が正午で、数時間を余して試験会場の島根大に到着するはずが、雪道で予想以上に時間を要した上に、電柱が国道9号をふさぐ事故が発生し渋滞。進路を変更し、何とか試験には間に合った。天気に腹を立てた過去がよみがえる▼今にして思えば新制度に対する心構えを欠いている。当時の本紙をめくると、遠隔地の受験生は前日に松江市入りしてホテルに宿泊し本番に臨んだことが記事で紹介されている。まさに、備えあれば憂いなしである▼冬の試験と悪天候は重なりやすく、公共交通機関の乱れから昨年のセンター試験も全国30会場以上で開始時間を繰り下げた。1月の統一試験は、春先のイメージもあった受験期が冬から始まるものに一変させた意味合いを持つ▼とにかく早め早めの行動を、というのが共通1次世代からのアドバイス。3年後にセンター試験から切り替わる大学入学共通テストも1月。冬本番に始まる試練。乗り越えた先に春がある。(泰)

2018年1月12日 無断転載禁止