大田一中3年生が公共施設の在り方議論 市の協力で授業

楫野弘和市長(中央奥)が見守る中、大田市内の公共施設の在り方について議論する生徒たち
 大田第一中学校(島根県大田市大田町)の3年生が、大田市内の公共施設の現状や今後の在り方について、公民の授業で学んでいる。身近な地元の施設を通し、地方自治や財政問題への関心を高めてもらおうと、市が授業のテーマとして扱うことを学校側に打診し、資料やデータを提供して協力。16日には楫野弘和市長も授業を見学した。

 授業は本年度に始まり、5クラス計149人がそれぞれ、2回に分けて学ぶ計画にしている。

 この日は、生徒29人が学習。午前の授業では、自分の身の回りにはどういった施設があるかを列挙し、「誰もが使える」「税金でつくられている」など共通項や定義について6班に分かれて議論した。

 午後は、公共施設の運営費などの面から、人口規模や財政状況と照らし合わせながら、適正な配置や効率化、民間資本の活用を検討する必要性について考えた。

 楫野市長は「人生のあらゆる場面に関与しながら気付かず利用しているのが公共施設。人口や時代によって必要な施設は変わり、今いるものは何かを真剣に検討し、つくり上げていくことが行政の仕事」と解説した。

 授業を受けた長畑葵里さん(15)は「あって当たり前だと思っていた公共施設への見方が、これからは変わりそう」と述べた。

 市は来年度以降、市内の他の中学校へも、同様の授業を拡大させたい考え。

2018年1月17日 無断転載禁止