石州和紙で卒業証書 浜田・三隅小6年生 手すき作業励む

川平正男さん(左端)の指導を受け、卒業証書用の石州和紙をすく児童
 島根県浜田市三隅町の伝統工芸品・石州和紙で卒業証書を作ろうと、同町古市場の三隅小学校の6年生32人が17日、近くの石州和紙会館で紙すきを行った。児童たちは、晴れ舞台で受け取る大切な証書に思いをはせ、手すき作業に励んだ。

 同町内の小中学校3校では毎年、卒業を控えた児童生徒が同館で紙すき作業を行い、自分の証書用の紙を作っている。

 この日は、同町内の和紙職人で、厚生労働省から「現代の名工」に選ばれている川平正男さん(76)と、息子の勇雄さん(47)から手ほどきを受けて紙すきに挑戦。「桁(けた)」と呼ばれる専用の木枠に液状の紙料をくぐらせて縦横に揺らした。

 慣れない作業に苦戦しながらも、縦28センチ、横41センチの校章入りの和紙が出来上がると笑顔を浮かべた。

 初めて紙すきを体験したという永山歩夢君(11)は「これまで石州和紙について学習してきたが、実際に作ってみると手加減が難しかった。立派な卒業証書になってほしい」と完成に期待を込めた。

 児童たちがすいた和紙は、乾燥させた後、学校へ納品される。

2018年1月17日 無断転載禁止