中海・宍道湖・大山圏域 インドとIT連携探る 松江でシンポ

中海・宍道湖・大山圏域とインド南部・ケララ州との人材交流事業などについての発表を聞く関係者=松江市朝日町、松江テルサ
 中海・宍道湖・大山圏域とインド南部・ケララ州とのIT産業分野での人的交流や企業連携をテーマにしたシンポジウムが20日、松江市内であり、両地域の関係者約70人が講演や事例発表を通じ、交流を深化させる方策を探った。

 島根県や同市、山陰インド協会、島根大など産官学で組織する「インドIT人材確保・企業連携事業実行委員会」(委員長・浜口清治島根大教授)が主催。実行委は昨年11月、ケララ州に視察団を派遣し、州内の企業を見て回ったほか、現地学生らに対し、圏域企業が自社PRした。

 実行委の山根幸二事務局長は事業報告で、学生が圏域企業の担当者に殺到した様子から「日本での就職に非常に興味を持っていると感じた」と回顧。ケララ州の学生400人を対象にした調査で6割が海外での就職に関心があると答えており、行動で裏付けられたとした。

 一方、ケララ州コチ市にあるコチ理工大のサントス・クマール准教授は、インドではヘルスケアや農業分野へのIT導入が加速するほか、政府がネット環境整備に力を入れており「IT産業はさらに成長が見込まれる」と強調。圏域企業に対し、ニーズを捉えて連携するよう呼び掛けた。

 シンポジウムでは、ソフトウエア開発などを手掛け、同州の技術者を松江市内の拠点に採用したモンスター・ラボ(東京都目黒区)の椎葉育美執行役員による基調講演もあった。

2018年1月21日 無断転載禁止