きらめく星 皆既月食を見よう

皆既月食=2014年10月4日、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)
3年ぶり31日 色も観察して

 電気スタンドの下に紙を置くと、紙が明るく照(て)らされますね。電気スタンドと紙の間に手を入れると、紙には手の影(かげ)ができます。電気スタンドを太陽に、手を地球に、紙を月に置き換(か)えて考えてみてください。太陽に明るく照らされている月の前で、地球が太陽の光をさえぎると、月の表面には地球の影ができます。これが月食(げっしょく)です。

 地球は月よりも大きいので、地球の影が月を完全に覆(おお)うこともあり、この現象(げんしょう)を皆既(かいき)月食といいます。1月31日、その皆既月食が見られます。

 前回の2015年4月に起きた皆既月食は、山陰(さんいん)では雨が降(ふ)って見られませんでしたので、今回天気が良ければ、2014年10月以来となります。では、31日の皆既月食はどのように見えるのでしょうか。

 午後8時48分、東の空に出ている満月(まんげつ)の左下側から暗くなり、円(まる)い輪郭(りんかく)を持つ地球の影がだんだんと月の表面を隠(かく)していきます。同9時51分に月全体が影に覆われ皆既月食となります。月は真っ暗になるのではなく、地球の空気を通った光に少しだけ照らされて、赤っぽく見えます。

 これが見どころなので、翌日(よくじつ)の学校に備(そな)えて早く寝(ね)たい人も、ここまでは観察してもらいたいと思います。色はなぜか皆既月食のたびに違(ちが)い、鮮(あざ)やかなオレンジに見えることもあれば、暗いこげ茶色に見えることもあります。今回何色に見えるか記録しましょう。

 余裕(よゆう)があれば、その後の観察も続けてください。午後11時8分に皆既月食が終わって月の下から明るくなり始め、午前0時11分にはもとの満月に戻(もど)ります。

 皆既月食は、次回は7月28日の明け方に起こりますが、今回のように月食の始めから終わりまで見られるものは2022年11月8日までありません。

 ◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

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 ◇国立天文台で月食の色の観察記録を集めています。「皆既月食を観察しよう2018」キャンペーン 

https://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/201801-lunar-eclipse/

2018年1月24日 無断転載禁止

こども新聞