重文の万福寺で消火訓練 文化財防火デーに合わせ

万福寺本堂に向かって放水する消防隊員
 文化財防火デーの26日、本堂が国の重要文化財に指定されている益田市東町の万福寺で消防訓練が行われ、関係者が消火手順を確認し、万一の事態に備えた。

 万福寺は、益田氏11代当主、益田兼見(かねみ)が建立したとされ、本堂が国の重文であるほか、画聖・雪舟が作庭したと伝わる庭園は国史跡・名勝に指定されている。

 訓練は、本堂から出火し、庫裏や周辺の民家に延焼が拡大中との想定で行い、119番を受けて益田広域消防本部の消防隊員が出動。隊員はポンプ車で現場に到着後、2系統のホースを素早くつなぎ、本堂の屋根に向けて水のアーチを描いた。

 万福寺の神一紀道住職(75)は「老夫婦で管理しており、火災発生時はとても大変。日頃から火元には十分注意したい」と語った。

 文化財防火デーは、1949年1月26日発生の火災で法隆寺金堂壁画が焼損したことがきっかけとなり、55年に制定された。

2018年1月27日 無断転載禁止