島根県柔道 男子 井上(県警)新王者 女子 佐藤(県警)初栄冠

 柔道の男子第41回、女子第33回島根県選手権が4日、松江市の県立武道館で行われ、男子は井上直樹(島根県警)、女子は佐藤美咲(同)がともに初優勝を果たした。

 男女とも体重無差別の争い。28人出場の男子で、過去準優勝2度の井上は4試合中2試合を延長で制する粘り強さを発揮。決勝は大島一起(島根あさひ社会復帰促進センター)を内股で下した。

 女子は14人出場。初出場の佐藤は延長戦となった佐々木ちえ(出雲柔道連盟)との決勝を含め、全3試合で一本勝ち。ただ一人の中学生、椋木美希(高津中2年)が3位と健闘した。

 男女の上位各4人は3月4日、米子市の鳥取県立武道館である全日本選手権中国地区予選の出場権を得た。


【男子決勝】大島一起(右)の奥襟を取って攻める井上直樹=島根県立武道館
井上(県警)男子 混戦制し自信

 出場6度目、決勝進出3度目でつかんだ初の栄冠。粘り強く攻め続け、実力伯仲の男子を制した29歳の新王者、井上直樹(島根県警)は「自信になる」と喜びをかみしめた。

 4試合中、初戦の2回戦と準決勝の2試合が延長となる激戦。中学時代からのライバルら、ともに手の内を知る相手に指導一つ差の優勢勝ちだったが、攻め続けてつかんだ勝利だった。

 互いに初優勝を狙った決勝は距離が取りづらい苦手の相四つながら、188センチの上背と長い腕を生かし、2分30秒すぎに鮮やかな内股を決めた。身長172センチの相手に対し、「下手なのでこれしかない」という奥襟からしっかり巻き込んで一本につなげた。

 初めて県王者として臨む次の全日本選手権中国地区予選も「全日本に向けて通過点」。得意の寝技、磨いた立ち技とともに混戦を制した自信が大きな武器になる。


【女子決勝】激しい組み手争いから佐々木ちえ(左)の奥襟を取る佐藤美咲=島根県立武道館
佐藤(県警)女子 攻め多彩勝負勘光る

 3試合全て一本勝ちで佐藤美咲(島根県警)が初優勝。延長に入った決勝は11分35秒の激戦となり、最後は気力で唯一の社会人選手の意地を見せた。

 広島市出身で、昨春立命大を卒業し、島根県警入り。本来63キロ級で、中高生らと体重無差別で争う今大会は3試合とも相手より体格では下だったが、昨年11月の講道館杯全日本体重別選手権出場の猛者は多彩な攻めで勝負。勝負勘も光った。

 初戦の準々決勝は腕ひしぎ十字固め、準決勝は上四方固めで一本。延長までもつれた決勝は、高校時代に年代別日本代表経験がある佐々木ちえ(出雲柔道連盟)と激しい組み手争い、技の掛け合いを繰り広げ、最後は払い巻き込み。奥襟を取り、いつもなら得意の内股だが、「体が勝手に反応した」という技で優勝を決めた。

 大学時代より練習時間は減ったが、「時間がないなりに工夫したい」。新女王の自覚がにじんだ。

2018年2月6日 無断転載禁止