松江市 インド人国際交流員採用 18年度 ITなど経済分野強化

 インド南部・ケララ州との経済交流に力を入れる松江市は、人材の円滑な受け入れに向け、インド人の国際交流員1人を2018年度に採用する方針を固めた。インドから訪れる学生やIT技術者らのサポート、州政府や関係機関との連絡調整を担う。

 インドは世界第2位の人口と高い経済成長率で注目を集めるが、自治体国際化協会によると、インド出身の国際交流員は富山県勤務の1人のみで珍しい。

 ケララ州出身者を軸に、IT分野の知識がある人材の起用を計画している。現在、人選を進めており、今夏の採用となる見通し。観光部局で勤務する他の国際交流員5人とは異なり、市産業経済部のまつえ産業支援センター(松江市北陵町)に配属する。

 松江市を含む中海・宍道湖・大山圏域の市長会や経済団体は15年度、ケララ州政府などと経済交流拡大の覚書を結んだ。

 17年度には、島根県や山陰インド協会、島根大などを加えた産官学で「インドIT人材確保・企業連携事業実行委員会」を発足。現地の学生を中海・宍道湖・大山圏域のIT企業が受け入れるインターンシップ(就業体験)などを展開し、ケララ州出身の技術者が圏域の企業に就職する動きも出ている。

 異なる文化や風習への対応を含め、いち早く支援体制を整えることで、就業者の増加や日印の企業間連携の拡大につなげたい考え。これまで手が届きにくかったインドの巨大市場に対する情報発信の強化も期待される。

 市は18年度一般会計当初予算案に関連事業費440万円を盛り込む。

2018年2月10日 無断転載禁止