どじょうすくい踊り師範 ざるやびく確保へネットで資金募る

どじょうすくい踊りの普及に向け、クラウドファンディングを始めた野島優子さん=浜田市黒川町
 安来節に魅せられて島根県内にIターンし、一宇川流どじょうすくい踊り師範になった野島優子さん(49)=浜田市黒川町=が、踊りを県西部や東日本大震災の被災地などに広めようと奮闘している。練習生の道具をそろえるために、インターネット上で資金を募るクラウドファンディング(CF)を活用。4月15日には東京電力福島第1原発事故で大きな被害を受けた福島県浪江町で公演し、交流活動にも生かす。

 埼玉県出身の野島さんは2008年に松江市にIターンし、踊り名人の一宇川勤さん=安来市古川町=に師事。男踊りと銭太鼓の師範となった。家族の転勤で17年4月に浜田市に引っ越し、同市や益田市で教室を開いた。

 本場の安来市で教えていた際は、ざる、びくなどの道具は市から提供を受けていた。しかし県西部や県外では確保が難しく、自己負担となる。「道具があればもっと受講生が集まるのでは」と考え、CFを始めた。出資金額に応じて、体験講座での指導や出張公演を行う仕組みだ。

 野島さんは13年5月、知人を通じて、東日本大震災の被災地の岩手県釜石市や大槌町で公演。被災者から「2年ぶりに笑った」「勇気を頂いた」と感謝された。安来節と被災地をつなぐ活動を続けており、弟子の男性が福島県内に南相馬安来節愛好会(7人)を組織するなど縁が深まっている。4月の浪江公演では、そろえた道具をで多くの人に踊りを体験してもらいたい考えだ。

 野島さんは「CFのプロジェクトを通して、どじょうすくい踊りの魅力を伝え、笑顔の輪を広げたい」と語った。

 CFの募集は3月11日まで。アドレスは、https://readyfor.jp/projects/yasugibushi

2018年2月13日 無断転載禁止