女子ログ 夢

 思えば夢のない人生だった。

 友達との待ち合わせのためカフェで一息ついていたら、隣の席で「私むっちゃ喫茶店がしたいのよ」と女性が連れに熱弁を振るっていた。どんなコンセプトの店にして内装はどうしたいかと具体的な話が続き、その情熱に心を打たれながら、はて私の夢は何だっただろうと考えた結論が冒頭の通りだ。

 小学校だか中学校だかの卒業文集には作家になりたいと書いた気がするが、書いたものを人に読ませるのが昔も今もそんなに好きではないので、おそらくその真意は「作家というか書き続ける人生を送りたい」ということだろう。それは今でも文章を日常的に書いているから、かなっている。

 「健康でそこそこのお金があればいい」というのが私が日々こうありたいと思っていることだが、まあこれもたまに骨折くらいはするが大病を患うこともなく、一応働いているので定期的な収入もあるから、この夢もかなっている。

 あとは特にない。そう考えると私の今までの夢はほぼかなっていることになる。けれどそうじゃない、夢ってこうもっと熱意や希望あふれるものじゃないかしら? こんな地味なものが夢と言えるのかしら?

 ひとまず今からやってくる友達にこう聞いてみたいと思う。あなたの子供の頃の夢、覚えてる? それはかなった?

(安来市・ふかみどり)

2018年2月16日 無断転載禁止