女子ログ 記憶に残る人生

 17日に誕生日を迎える母は、3月末で長年勤めた会社を退職することになった。勤続38年。ちょうど私と同い年だ。

 去年の春からご縁があって、母が勤める会社の別の営業所で働いている私にとって、母の存在はとても大きい。入社してから今まで、ベテラン職員から新人職員、上司も、その他の営業所の人も、会社に属している人は、母のことを知る人ばかりだ。それは職種が違えども私にとって、母が誇りであり、時としてプレッシャーでもあった。

 38年間、母は仕事と家庭を両立してきた。仕事では人間関係で悩み、家庭では介護のつらさも経験してきただろうし、私が計り知れないほどの苦労を経験してきたと思う。特に私がこの年になるまでの間に、本当に苦労をかけたと思う。

 私が学生時代は、いつも帰りが遅く、休みの日でも時々仕事に出ていた。中でも印象に残っているのは、私が小学生の頃、休みの日に職場を訪れた際の記憶だ。誰かのために心を尽くし、笑顔を絶やさない母の姿がそこにはあった。

 いつも誰かの記憶に残る存在だった母、退職後は仕事のためでも家庭のためでもなく、今度は自分のために、自分の記憶に残る人生を謳歌(おうか)してほしいと思う。

(松江市・アスチルベ)

2018年2月17日 無断転載禁止