震災バイオリン演奏会 復興の願い音色に込め

ピアノの伴奏に合わせ、美しい調べを奏でる中山ゆき子さん(右)
 東日本大震災の被災木で製作した「震災バイオリン」を、各地でリレー演奏するコンサート「千の音色でつなぐ絆」が17日、益田市有明町の県芸術文化センター・グラントワであった。浜田市高佐町のバイオリン奏者、中山ゆき子さん(41)が、震災の復興支援ソング「花は咲く」など5曲を演奏し、観客約80人を魅了した。

 同コンサートは、世界的に有名な弦楽器製作者の中沢宗幸さん(77)=東京都=が作った震災バイオリンを、国内外の音楽家が各地でリレー演奏し、復興への思いをつないでいくプロジェクト。グラントワでの開催は、市立小野中学校(益田市戸田町)の生徒から中沢さんへ手紙を送ったのがきっかけで決まった。

 中山さんはピアノ伴奏に合わせ「花は咲く」「ふるさと」「翼をください」を演奏し、会場の美術館ロビーに美しい音色を響かせた。情感あふれる調べに涙ぐむ観客もおり、益田市久城町から訪れた主婦、社河内夏葵さん(36)は「人の温かさが伝わる素晴らしい演奏だった」と目頭を押さえながら語った。

 バイオリン製作秘話や震災当時の思いを語る中沢さんの講演会もあった。

2018年2月18日 無断転載禁止