世事抄録 スポーツ国連が必要

 平昌(ピョンチャン)冬季五輪が開催されている。五輪というのは、やはり特別なスポーツイベントなので、普段観戦機会の少ない、例えば「バイアスロン」のような競技でも、テレビ放映されるので、小生はそれを楽しんでいる。

 しかし、今大会では、競技本来の興味以外に、突然の北朝鮮の参加表明とその後のさまざまな動きによって、国家と五輪やスポーツの関係、あるいは五輪の政治利用について改めて考えさせられた。

 五輪を政治に利用するな、とか、平和の象徴であるスポーツに政治が介入すべきではない、というのは簡単だが、国際スポーツイベントの代表格である五輪は、一方で、最も国家や国際政治と密接なイベントでもある。

 つまり、五輪はすべてが「国単位」だ。選手強化費も五輪派遣費も国の経費だし、表彰式では国旗を掲げ国歌を流す。ほぼ国対抗戦の様相で、「五輪愛国心」という言葉さえある。また、五輪やスポーツは平和の象徴だが、その平和を守り、維持するには国家や国際政治の働きは欠かせない。

 国家・政治と五輪・スポーツを完全に切り離す唯一の方法は、国際スポーツに関する一切の予算と権限をもつ組織、いわば「スポーツ国連」をつくり、その組織に関して各国家は、「金は出すが口は出さない」と約束することではないだろうか。皆さんはどう思われますかな。

(島根県津和野町・柊)

2018年2月22日 無断転載禁止