女子ログ 東京の雪の日

 東京で大雪警報が出て混乱した日があった。島根出身の私からすれば、雪が降ることやその多さ自体は当たり前の風景で、そこまで危惧はしていなかった。雪で歩けないという東京の人たちを映すニュースを何度も見たが、「え、なんでそこまで…」という感想しか出てこなかった。

 しかし、実際に体験して混乱したと感じたのは、私たちの生活の足である電車のダイヤが乱れたり運休したこと、それに伴い帰宅を求める人が駅に殺到したことだった。改札制限がかかり、改札前の道が人で埋め尽くされ、振り向けばもう先が見えないくらい人であふれていた。

 前にも後ろにも進めない、ぎゅうぎゅうでトイレにもいけない。私は元気だが、もしこの中にお年寄りや妊婦さんがいたら…? お年寄りは押し倒されてしまうだろうし、妊婦さんは赤ちゃんに影響が出るかもしれない。でも、一人一人がお構いなしで、改札を通ること、電車に乗ることに躍起になっている。私も押し倒されかけた。

 雪よりも、何かあると東京はすぐにこうした風景になることが恐怖と感じた。もしこれが大災害だったら…? 東京は災害よりも人が怖い。これが今回率直に思った感想だ。そうではなくて、こういうときにこそ助け合える、人が希望になれたらいいのになと思った。

(松江市出身、東京都在住・のんびより)

2018年2月23日 無断転載禁止