女子ログ 「産んでください」

 東京出張のついでに、久しぶりに友人に会った。外資系の会社で経験を積んできた彼女は都会的なキャリアウーマンそのものだ。背筋を伸ばしてコーヒーを飲む姿からは「できるアラフォー女」のオーラが漂っていた。

 ところが、彼女は最近、会社を辞め、専業主婦をしているらしい。理由は「不妊治療」。その効果を高めるために、ストレスの少ない生活を選んだのだ。それを聞いて、私の口をついて出てきた言葉はこうだった。「産んでください」

 女は結婚して、子どもを産むものという考え方に違和感を覚え、結婚も出産も遅かった私だが、その両方を経験してからは、結婚、そして特に出産は、しないよりも、しておいた方が良いと思っている。特に彼女のように努力家で、さまざまな経験をしてきた人にこそ出産を体験してほしいのだ。

 高齢出産と言えば、デメリットが強調される。でも年齢を重ねているからこその出産育児の楽しみがあり、何より「高齢」とされる女性の方が、苦労をプラスに変えて前に進んでゆく力があるのだ。

 カフェの前を行き交う人々を眺めた。どれだけの女性が結婚、出産について悩んでいるのだろう。私はやっぱり女性には出産を体験してほしい。この厳しい社会を生き抜いてきたあなたなら、きっと大丈夫。だから「産んでください」。

 (雲南市出身、香川県直島町在住・ゆかりんご)

2018年2月27日 無断転載禁止