琴ケ浜 後世に引き継いで 鳴り砂セット全小中学校に

仁摩サンドミュージアムのスタッフ(左)から鳴り砂セットの使い方を学ぶ児童
 踏むと砂浜が鳴る「鳴り(き)砂」で知られる琴ケ浜(大田市仁摩町馬路)の昨秋の国天然記念物指定を記念し、仁摩サンドミュージアム(同町天河内)を運営する公益財団法人シルバーランド振興事業団が、学習教材「鳴り砂セット」計300個を大田市内の全22小中学校分として市教育委員会に寄贈した。各校で学習に活用し、子どもたちに環境意識や愛郷心を高めてもらいたい考えだ。

 鳴り砂セットは、琴ケ浜で天然記念物指定前に採取した砂と、ガラス製のすり鉢と棒で一組。すり鉢に入れた砂を棒でつつくと音が鳴り、鳴り砂を身近に体感できる。市教委を通して各小中学校に配布。大国晴雄教育長は「市内の子どもたちが鳴り砂をしっかりと後世に引き継いでいくという気持ちを養っていきたい」と期待を寄せる。

大田市内の全小中学校に寄贈された「鳴り砂セット」
 琴ケ浜に最寄りの仁摩小学校(同町仁万)でこのほど、贈呈式があり、同事業団の原勝正理事長が「地元の皆さんが中心となり、これから先も環境を大切にし、鳴り砂を頑張って保存していってほしい」と話し、児童3人にセットを手渡した。

 児童を代表し、6年の田中祐希乃さん(11)が「鳴り砂が鳴るには、砂浜の環境をきれいに保つことが大事。私たちの宝である琴ケ浜をこれからも守っていきたい」と決意表明。児童たちは、同事業団のスタッフらの指導を受けながら早速、すり鉢に入れた砂を棒でつつき、「キュッ」という独特の音を響かせた。

2018年2月28日 無断転載禁止