女子ログ 大雪からの学び

 2月の大雪の日、私は帰宅難民になった。

 夕方、同僚に車が出せるか見たほうがいいと言われて行くと、駐車場の奥隅にある車は30センチ以上の雪ですっぽりと覆われていた。長靴を履いて雪かきを始めたが容赦ない雪風でホワイトアウト状態だ。

 「もう、帰れない」。家までの距離が遠い私は、災害時は無理に帰らず各自避難するという家族の約束事を思い出し、職場でまず寝袋を借りた。ネットで宿を探すがどこも満室。皆が歩いて帰り始めた頃、上司がレンジでごはんを炊いてくれて少し心が軽くなった。何軒も電話し、ゲストハウスの相部屋があったときは歓喜の声を上げた。

 宿に着くと、受け付けで夕食はチゲ鍋と言われて即申し込み、宿泊者や地元の人と熱々の鍋を囲んだ。海外からの旅行者や次の目的地にたどり着けず避難した女子旅の人もいた。その時に出た「駅の乗り換えアプリは運休情報が出ないね」という体験談は貴重だった。

 3人部屋は和室で、大学受験以来で懐かしかった。あの時も関西で珍しく雪が積もったなぁと布団の中で思い出した。

 翌朝、スマホ片手に特急やくもの運行状況が分からず困っていた人に、偶数号が岡山行きと伝えると笑顔で宿から旅立った。人の温かさと情報の大切さが身にしみた冬だった。

    (出雲市・こいちゃん)

2018年2月28日 無断転載禁止