浜田・三隅 ヨシタケコーヒー活用 地元偉人の味 ようかんに

ヨシタケコーヒー入りのようかん「羹珈琲」を紹介する杉山史規さん
 浜田市三隅町出身で缶コーヒーの生みの親として知られる三浦義武(1899~1980年)ゆかりの「ヨシタケコーヒー」を使ったようかん「羹(かん)珈琲(コーヒー)」が誕生した。同町の和菓子店・光明堂(杉山広和社長)が開発し、老舗のこだわりの製法と地元の偉人の味が「共演」した一品。市内の商業施設で販売し、地域の誇る観光資源のPRにつなげる。                    

 三浦の開発したヨシタケコーヒーは、2枚重ねの布で抽出するのが特徴。強い香りと深いコクがコーヒー通の間で評判となり、1965年には世界初の缶コーヒーとされる「ミラ・コーヒー」が発売された。

 ようかんは、ヨシタケコーヒーを砂糖や寒天などと一緒に高温の鍋の中で煮詰めて作る。まろやかな甘さで、ヨシタケコーヒー特有の香ばしさとほのかな苦味も封じ込めた。

 地域色を前面に出した新商品を開発しようと、2017年2月に考案した。ヨシタケコーヒーは、市の設ける認証試験に合格した事業所が提供でき、同4月に杉山社長の息子で3代目の史規さん(43)がコーヒーに関する講習会を受講し、実技試験に合格した。

 同5月から試作に取り組み、ようかんに混ぜるコーヒーの量や投入のタイミングなどを試行錯誤。強い香りを残すことに成功した。50グラム180円(店頭価格、税抜き)で、同店やJR浜田駅の市民サロン、ゆうひパーク浜田など市内4カ所で販売しており、5本入りもある。

 贈り物として口コミで評判が広まっており、今後は月間2千本を目標に製造するという。史規さんは「菓子としても自信を持ってお薦めできる。ヨシタケコーヒーと浜田市を県外に発信するきっかけになってほしい」と願いを込めた。

2018年3月20日 無断転載禁止