こだわりのどぶろく商品 特区の川本・三原

三宅実町長(右)に、完成したどぶろく商品を紹介する山口基昭さん(中央)
 どぶろく特区の川本町三原地区で、初めてのどぶろく商品が完成し4月1日に販売が始まる。製造したのは同地区で農業と農家民泊を営む山口基昭さん(69)=川本町田窪=で、戦国武将・小笠原氏が同地区に築いた城と四つの砦(とりで)にちなみ、商品名を「三原の郷どぶろく 五砦(いつしろ)」とした。29日に三宅実町長に完成を報告し、「地域の特産品にしたい」と抱負を語った。

 標高約230メートルの準高原地帯に広がる三原地区は米どころで、2017年5月にどぶろく特区に認定された。米を生かした観光資源をつくろうと、地域住民が一念発起したのがきっかけで、山口さんら農家9人で「三原の郷どぶろく作ろう会」を設立し、名称を公募するなど商品化の準備を進めてきた。

 特区認定を受け、同会代表の山口さんが酒造免許を取得。自宅の納屋の一角を加工場に改造し、製造器具や保冷庫などを整備した。どぶろく造りの先進地に研修に出向くなどし、ノウハウも取得したという。

 商品名は、住民から寄せられた31候補の中から選んだ。無農薬・無化成肥料米のこうじ米と減農薬米のコシヒカリを原料に、地下水を使うなど地元産にこだわった商品。一口飲むと、甘くまろやかな米の味わいが広がる。祝い事の「晴れ食」にも合うという。

 甘口と辛口があり、ともに300ミリリットル800円。当面は注文を受けて販売するが、道の駅や酒店でも販売してもらう考え。

 完成報告を受けた三宅町長は「町も一緒になって、全国にPRしていきたい」と述べ、山口さんは「特産のエゴマなどとセットで、町のお土産物として売り出せたらいい」と話した。

2018年3月30日 無断転載禁止