女子ログ 言葉との出合い

 グラントワで開催されていた「エドワード・ゴーリー展」を見に行ったときのこと。「うろんな客」という作品のタイトルに目を引かれた。「うろんな」なんて言葉、初めて聞いた。辞書を引くと、漢字で「胡乱」と書き、「疑わしく、怪しい」という意味であるらしい。そういえば、会話でよく使う「うさん(胡散)くさい」とも字面が似通っているっけ。思わず使ってみたくなるような、なんとも言えない中毒性がある。

 新しい言葉との出合いは、日常生活にちょっとした刺激をくれて面白い。むかし、「失恋」の反対の言葉である「得(とく)恋(れん)」という言葉を知った時は驚いたし、最近は、テレビで人気の俳句査定番組からさまざまな季語を教わる。私のお気に入りは、「木(こ)下(した)闇(やみ)」という言葉。「木の枝葉が茂って日光が遮られ、樹下がほの暗いこと・場所」という意味だ。真夏にふと感じられる、あの涼しく心地よい空間を一言で表す言葉があるなんて、知らなかった。言葉は奥が深い。

 余談だが、子どもの頃、アニメ「キャプテン翼」のテーマ曲で「ちょっとあれみな エースがとおる」という歌詞があった。「あれみだ」という形容動詞だろうか。どんなに辞書で調べても見つからない。それが「あれ(を)見な(よ)」だと知ったのは数年前である。あ~、そうだったのね!

 (浜田市・Faultier)

2018年3月31日 無断転載禁止