浜田・井野 5日から運行 山陰初 コミュニティーワゴン 有償で

コミュニティーワゴン事業の準備にあたる「まちづくり推進委員会INO」メンバーら
 浜田市三隅町井野地区の住民でつくる「まちづくり推進委員会INO」(丸山洋司会長)が、コミュニティーワゴンを有償で運行する事業を5日から始める。2台を活用し、同地区から三隅町中心部間を片道500円で結ぶ。住民組織によるコミュニティーワゴンの有償運行は、山陰両県で初の試みで、中山間地域の交通の利便性向上を図る。

 事業では、市が無償貸与する7人乗りの乗用車(ミニバン)と4人乗りの軽自動車を使い、往路2便、復路3便、平日限定で運行する。住民は事前に電話予約し、目的地を指定する。中学生以下は片道400円。

 井野地区は町中心部から約6キロ東に位置する山間部で、今年3月末時点の人口は366世帯723人、高齢化率は58・6%。民間のバス路線はなく、市のコミュニティーバスも来ない地域がある。

 高齢者の生活向上を図ろうと、同委員会は2015年からコミュニティーワゴンの運行を検討。市が、県の補助金を使って計420万8千円で購入した2台の貸与を受け、今年3月中旬に中国運輸局島根運輸支局から有償運送の車両登録を受けた。

 二種免許所有者や国交省の定める講習を受けた住民有志計20人が運転手を務め、徴収した運賃は人件費やガソリン代に充てる。

 同市のコミュニティーワゴンは、09年度に羽原地区(浜田市井野町)が、17年度に大麻地区(同市西村町、折居町)がそれぞれ無償で運行を始めたが、有償での運行は例がない。

 丸山会長(47)は「他地区のモデル事業となるよう、地域に根ざした運行を心がける。今後は利用者の反応を見ながら、ニーズに添えるような運行方法を検討していきたい」と話した。

2018年4月4日 無断転載禁止