きらめく星 おおぐま座

おおぐま座。矢印は「クマの足」=3月10日、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)
クマのしっぽは北斗七星

斗七星(としちせい)とは中国から伝わった名前で、「斗」がひしゃくを表しますので、「北にあるひしゃくの形をした七つの星の並(なら)び」という意味です。中国以外でもひしゃくに例える国はありますし、ほかには馬が引く車に見立てる地域(ちいき)も多くあります。とにかく目立ちますので、見つけやすいと思います。春の夜だと、頭の真上よりもやや北寄(よ)りの空に見えています。

 北斗七星は一つの星座(せいざ)ではなく、おおぐま座という星座の一部になっています。おおぐま座の星をつなぐのは少し難(むずか)しいのですが、せっかく北斗七星が見えているのですから大きなクマの姿(すがた)をたどってみましょう。

 まず、北斗七星はクマの背中(せなか)からしっぽにあたります。北斗七星のひしゃくの底の部分から少し離(はな)れたところを見ると、ペアになった星が3組、間隔(かんかく)を空けて並んでいます。これがクマの足です。リズムよく歩いているような、かわいらしいそれらの星が見つかったのなら、しめたものです。

 そこからクマの大きさの見当(けんとう)を付けて、写真も参考にしながら、胴体(どうたい)と頭を探(さが)してください。一度見つかると、不思議(ふしぎ)といつ見てもクマに思えてきます。北斗七星以外の星はあまり明るくないので、なるべく周りに明かりがないところで探すのがよいでしょう。

 ところで、北斗七星は星座ではないと書きました。現在(げんざい)、星座はきっちりと定められており、空全体が88の星座に区分けされています。おおぐま座もそのうちの一つですが、北斗七星はおおぐま座の中にある星たちという位置付けで星座とは呼(よ)ばないのです。そうはいってももちろん、夜空を代表する「わかりやすい星の目印」には違(ちが)いありません。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2018年4月4日 無断転載禁止

こども新聞