大田で震度5強 M6.1山陰両県強い揺れ

激しい揺れで倒壊した苅田神社の鳥居=9日午前7時26分、大田市久手町(日高敏彦撮影)
 9日午前1時32分ごろ、島根県西部を震源とする地震があり、大田市で震度5強、出雲市、雲南市、島根県川本町、同県美郷町で震度5弱など広い範囲で強い揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは約12キロ、地震の規模はマグニチュード(M)は6.1と推定される。津波被害はなかった。中国電力島根原発(松江市鹿島町片句)に影響は出ていない。

 余震が続き、午後10時までに震度1以上の揺れを26回観測。このうち震度4は4回、震度3は3回に上った。気象庁は、揺れが強かった地域では今後1週間程度、同程度かそれ以上の地震が発生する恐れがあるとし、土砂災害などへの警戒を呼び掛けている。

 島根県や大田市が設置した災害対策本部などによると、大田市で4人(うち重傷2人)、出雲市で3人、同県奥出雲町1人の少なくとも8人がけがを負った。大田市の男性(17)がベッドから落ちて足を骨折し、出雲市の80代女性も足の甲の骨を折った。

 大田市では、気象庁の推定で震度6弱程度の揺れが起きたところもあった。同市では被害が相次ぎ、苅田神社の鳥居が倒壊したのをはじめ、午後8時現在で家屋のひび割れや壁の崩壊が224件確認された。

 断水は三瓶町池田地区など1100戸超で発生し、午後9時現在、359戸で復旧していない。大田市立病院では水道が使えなくなり、救急や透析を除く一般外来の受付を中止した。

 政府は、官邸の危機管理センターに官邸連絡室を設置。島根県の要請を受けた陸上自衛隊が給水が困難な地域に部隊を派遣し、支援活動を展開した。島根、鳥取両県は対策会議を開き、情報把握に努めた。

 大田市はまちづくりセンターや小中学校などに避難所を約50カ所開設。一時192人が身を寄せ、9日午後8時現在で46人が避難している。市はブルーシートの配布を始めた。

 地震発生の仕組みについて、気象庁は「横ずれ断層型」とみている。

 島根県内で震度5強を観測したのは、2000年10月6日の鳥取県西部地震以来となる。

 山陰両県で震度4以上の地域は次の通り。

 震度5強=大田市▽震度5弱=出雲市、雲南市、島根県川本町、美郷町▽震度4=松江市、浜田市、益田市、江津市、島根県奥出雲町、飯南町、邑南町、米子市、境港市、鳥取県日野町

2018年4月10日 無断転載禁止