的射抜き豊穣祈願 津和野・流鏑馬神事

馬上から的を狙う射手
 疾走する馬から弓で的を射る津和野町の伝統行事「流鏑馬(やぶさめ)神事」が8日、同町鷲原の鷲原八幡宮であり、見物客が見守る中、勇壮な時代絵巻が繰り広げられた。

 同八幡宮には、国内で唯一原型を残しているとされる横馬場形式の馬場(約270メートル)があり、県の史跡に指定されている。神事は鎌倉時代に始まり、明治時代以降に途絶えたとされるが、その後復活し、弓馬術礼法小笠原流宗家の指導を受けた津和野流鏑馬保存会が1976年から毎年開いている。

 天下太平、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する神事では、鎌倉武者装束の流鏑馬射手3人と平騎射13人が、3カ所に立てられた50センチ四方の的を次々と狙った。馬場周辺には約1万2千人が訪れ、射手らが的を射抜くたびに歓声と拍手が響いた。

 同町町田から家族5人で訪れた野々内秀輔ちゃん(5)は「馬が走るのが速くて格好よかった」と笑顔だった。

2018年4月11日 無断転載禁止