女子ログ 旅の極意

 自動車の免許を取ったのは20歳だった。家族旅行をほとんどしない家庭で育ったため、自分の車を手に入れた私は、どこへでも行ける気がしたのを覚えている。

 初めての遠出は、友人が暮らす山口県下関市。免許取り立てだったため、両親には近所の友だちの家に泊まりに行くと伝えた。地図も持たず、標識を頼りに国道9号をひたすら西へ進んだ。

 友人とは萩市で合流。2台で計6時間かけて下関へ着いた。やっぱりどこへでも行ける。疲れも忘れる最高の気分だった。

 聞いたことも見たこともない町は、見るもの全てが初めて。島根ナンバーも1台も見かけず、現実から離れて心から楽しんだ。

 味をしめた私はその後、車でいろいろな場所へ出掛けた。東は北陸、南は長崎まで。まだまだ、もっともっと遠くに行ってみたい。

 地元は好きだが、とどまっていると損した気分にもなる。旅は、多くの知らないことを知り、毎回新しい自分になれるからだ。次はどこへ行こうか。計画を立てるだけでも楽しい。

 道連れは2歳の息子。行った場所は覚えているようで「ここ行ったが」と話し掛けてくることがある。幼いながらも、息子にとっていい刺激になっていると思う。

 世の中は広いことを、私は息子に教えたい。日本だけじゃなく、世界も。いつか一緒に行こうね!

(出雲市・かぐれフミ)

2018年4月14日 無断転載禁止