アジア太平洋ろう者サッカー 山崎(境港二中)女子日本代表に

韓国で行われる「アジア太平洋ろう者サッカー選手権」の女子日本代表に選ばれた山崎優子さん=米子市内
 聴覚障害者がプレーする「第4回アジア太平洋ろう者サッカー選手権」(4月24日~5月6日、韓国・昌原市)の女子日本代表に、山崎優子さん(13)=鳥取県境港第二中学校2年=が選ばれた。選手18人のうち、中国地方からは唯一の選出でチーム最年少。「周囲に感謝し、優勝を目指す」と胸を高鳴らせている。

 同選手権はアジア太平洋地域の王者を決める4年に1度の大会。今回から設けられた女子の部に韓国、ネパール、日本が出場する。

 山崎さんは先天性難聴で5歳の時に人工内耳の装着手術を受け、日常生活に支障はない。鳥取県南部町の西伯小学校1年の時にサッカー好きの父・文章さん(46)の影響で競技を始め、南部町のスポーツ少年団で鍛えた。

 現在は境港、米子両市を拠点とする女子サッカーチーム「アクシーノ境港」に所属し週5回、健常者と一緒にプレーする。身長160センチでポジションはフォワード。左右両足を器用に使ったキックを得意とする。

 聴覚障害者のサッカーとの出合いは小学6年の冬だった。初めて日本ろう者サッカー協会の沖縄合宿に招かれて以降、年数回、合宿に参加する。このときは人工内耳を外し聴力ゼロでプレーしなければならない。

 いつもなら音で分かる他選手との距離間が把握できず、ぶつかりそうになるなど最初は恐怖があった。「コミュニケーションも難しく、プレーの質が極端に落ちた」と振り返る。それでも合宿中に仲間から手話を学び、徐々に意思疎通もできるように。総合力が評価され代表入りとなった。

 アクシーノ境港の遠藤稔代表(50)は「身体能力が高く、足元の技術もある。頼りになる選手だ」と評する。鳥取県聴覚障害者協会の石橋大吾事務局長(45)は「緊張するだろうが落ち着いたプレーを」とエールを送る。日の丸を背負う山崎さんは「両足からクロスボールを送り、たくさんのチャンスをつくりたい」と意欲を燃やす。

2018年4月18日 無断転載禁止