益田 空や水 余白で表現 石見美術館 日本画家8人紹介

余白に金粉を使った「藤花蕣花群犬図屏風」を鑑賞する来館者
 益田市有明町の県立石見美術館でコレクション展「余白の美」が開かれており、来館者が空や水、奥行きを余白で表現する日本画の奥深い魅力に触れている。5月21日まで。

 何も描かれておらず、絹や紙の地の部分が見える余白が画面の中で果たす役割を紹介しようと企画し、江戸後期から昭和初期にかけて京都などで活躍した日本画家8人の作品8点を展示している。

 京都に生まれ、伝統的な日本画に西洋絵画の表現を融合させた竹内栖鳳(せいほう)(1864~1942年)の作品「藤花蕣花(しゅんか)群犬図屏風(びょうぶ)」は、フジやアサガオの下で遊ぶ子犬を描き、余白により初夏の野原の空気感を表現している。

 担当の川西由里専門学芸員は「背景までも塗り込める油絵と違い、日本画は徐々に色がなくなるぼかす技法を用いたり、金砂子(金粉)を使って春がすみを表現したりする特徴がある。日本画の、軽やかな美しさを楽しんでほしい」と話した。

2018年4月19日 無断転載禁止