女子ログ 猫ふんじゃった

 猫の首輪には、たいてい鈴が付いている。飼い主にとっては、猫がどこにいるのかすぐに分かって非常にありがたいのだが、当の猫にとっては、かなりうっとうしい存在だろうなと思う。動くたびにチリンチリン鳴っては、抜き足・差し足・忍び足のかいもない。

 ところが猫というのは大したもので、鈴の音を一切鳴らさずに移動するという、恐るべきスゴ技を発揮する時がある。さっきまでずっと遠くにいたはずなのに、気付けばまったく無音で、すぐ足もとにいたりするのだ。まさに神業。

 なので、気を付けていないと、つい「猫ふんじゃった」になってしまう。「エッ、そこにおったの?」な状態で、思わず尻尾や前足をムギュ! 特に料理中など、いつの間にか足にピッタリ寄り添っているので、塩を取った拍子にムギュ、 小皿を出そうとしてムギュ。

 ちなみにわが家の猫たちは、童謡のように、ふんじゃっても怒って引っかいたりはしない。小さく「ブニャ」と鳴くだけである。だから余計にいじらしい。こちらはひたすらゴメンゴメンと謝るのみだ。

 何度ふまれても、彼らは今日も懲りずにソソとやって来て、ぴたりと寄り添ってくれている。

 (安来市・あのねチョビ)

2018年5月2日 無断転載禁止