きらめく星 春の大曲線

5月上旬午後9時ごろの山陰(さんいん)での星空
星や星座探しの目印に

 今ごろの夜空の高いところには、ひしゃくの形に並(なら)んだ七つの星、「北斗七星(ほくとしちせい)」が見えます。普通(ふつう)のひしゃくの柄(え)は真(ま)っ直(す)ぐですが、北斗七星のひしゃくの柄は曲がっています。この曲がった柄から、二つの明るい星を探(さが)すことができます。

 柄の曲線をずっと延(の)ばしていきましょう。するとその先にオレンジ色のたいへん明るい星が見つかります。アークトゥルスといいます。そこから細長い器(うつわ)に入ったフルーツパフェのような形に星が並んでいます。これが、うしかい座(ざ)という星座です。

 アークトゥルスからさらに曲線を延ばすと、また明るい星が見つかります。こちらは白い色をしています。スピカといいます。スピカからY(ワイ)字形に星が並んだあたりが、おとめ座です。

 このように北斗七星の柄から、うしかい座のアークトゥルスを通り、おとめ座のスピカに至る曲線を「春の大曲線」と呼(よ)んでいます。春の大曲線は、星座ではありませんが、「冬の大三角(だいさんかく)」や「夏の大三角」などと同じ星空の目印(めじるし)で、今見えている星や星座が何なのかを知る手がかりになるものです。

 そんな星空の目印は、その線の上にある星座を探すだけでなく、周辺の星座を見つけるのにも役に立ちます。例えば、春の大曲線をスピカの先へもっと延ばしてみてください。四つの星が少しいびつな四角形になって並んでいます。からす座です。からす座は小さな星座ですが、春の大曲線から簡単(かんたん)に探すことができます。

 ほかにも春の大曲線の近くにある星座をいくつか図に示(しめ)しておきました。これらの星座探しにも挑戦(ちょうせん)してみましょう。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2018年5月2日 無断転載禁止

こども新聞