女子ログ ミシン

 職場で雑巾が必要になり、買うのはもったいない気がして作ることにした。手縫いよりミシンの方が効率良いだろうと思い、実家から使わなくなったミシンをもらってきた。

 手芸や洋裁にはあまり興味がなく、ミシンにさわったのも十数年ぶり。糸通しは途中迷子になりつつも意外にすんなりセットできた。

 使い古しのタオルを用意し、四つに折りたたんで縫い始めた。雑巾だし直線縫いだし簡単だと高をくくっていたが、タオルの毛に糸が絡まって何度も切れたり、厚みに負けて針が折れたりして2本も交換するなど苦戦を強いられた。

 雑巾縫いをなめていたと少々反省しながら、ふと母のことを思った。私が小学生の時、叔母の結婚式に出席するのに私と妹のワンピースを母が手作りしてくれた。うすピンクで裾にレースのフリルがついていたように思う。2人とも違うデザインでかわいくてうれしかった。他にも服やカバンを作ってくれ、雑巾ごときに手こずっている私は、母はすごかったんだなと思い知った。今は母も年をとり、細かな作業はもうしないからとミシンをくれた。

 受け継いだミシンで私が作るのは雑巾くらいだが、分厚いタオルは端を切り落としたり半分に切れば作りやすいことが分かり、調子にのって大量の雑巾が出来上がった。職場で存分に使ってもらおう。

(松江市・かなた)

2018年5月5日 無断転載禁止