さわやかに香る カモミール見頃 美郷・久喜原

白い花が広がり、甘い香りに包まれたジャーマンカモミール畑
 島根県美郷町久喜原の畑で、ジャーマンカモミールの白い花が一面に広がり、リンゴのような甘い香りを漂わせている。地元の農業法人が昨秋に初めて植え付けし、今春に花を咲かせた。化粧品の原料として出荷する予定で、5月下旬まで楽しめるという。

 ジャーマンカモミールはキク科の一年草で、ハーブの一種。花などから抽出したエキスに保湿作用があり、化粧品やせっけんの原料として利用される。

 里山の天敵であるイノシシやサルの被害に遭わないことから、地元の「イトー農産」が昨秋、休耕田だった2千平方メートルを活用して栽培を始めた。苗を手植えし、無農薬で育てて現在、高さ約80センチまで成長した。直径2センチの小さな花が連なり、里山の緑とのコントラストが見頃を迎えている。

 5月下旬から少しずつ刈り取りを行い、化粧品の製造販売などを手掛ける契約先に出荷する計画。

 イトー農産の伊藤豊社長(66)は「若者の新しい仕事の受け皿にするのが目標。まずは里山に足を運び、きれいな景観と香りを楽しんでほしい」と話した。

 問い合わせは同社、電話0855(77)0708。

2018年5月12日 無断転載禁止