コウノトリすむ地へ 餌場作りで児童田植え 大東・西小

泥だらけになって田植え作業に取り組む西小学校の児童
 国の特別天然記念物コウノトリを生かした学習に取り組む、島根県雲南市大東町仁和寺の西小学校の児童が15日、豊かな生き物がすむコウノトリの餌場にしよう、と同校近くの水田で田植えに取り組んだ。児童は泥だらけになりつつ、飛来を願って苗を1株ずつ丁寧に手植えした。

 校区内の同町大東下分では現在、コウノトリのつがいが4羽のひなを育てている。総合学習で人とコウノトリの共生などを学ぶ5年生30人が、同町仁和寺の自営業沢和秋徳さん(48)が管理する水田5アールで、コシヒカリの苗植えに汗を流した。

 「幸せ運ぶチャレンジ田んぼ」と名付けた水田で、児童は膝の上まで泥につかって歓声を上げながら作業し、カエルやオタマジャクシ、ヤゴなどの生き物も探した。地元住民から、田の脇の水が張ってある場所にドジョウなどが多く生息し、コウノトリが捕りに来ることも教わった。

 児童は今後、生き物を増やすために田の横に溝を掘って水を張り、生き物調査を行うほか、秋には稲刈りも計画する。

 5年の笹田彩加さん(11)は「大変だったけれど、ドジョウがたくさんいる田になってコウノトリに来てほしい」と笑顔。指導する岡昇平教諭(29)は「学習を通じて古里に愛着と誇りを持ってもらいたい」と話した。

2018年5月16日 無断転載禁止