きらめく星 木星の衛星

69個のうち 四つは見やすい

木星とガリレオ衛星(矢印)=4月21日、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)
 近ごろは日が長くなり午後8時でも空はまだ薄(うす)明るいのですが、それでも十分に目立つ星が東と西にそれぞれ一つずつ見えています。これは今だけの特別な眺(なが)めです。東の星は木星(もくせい)、西の星は金星(きんせい)です。

 金星は木星に比(くら)べても、ひときわ明るいのですが、しばらくすると西の地平線に沈(しず)んでしまいます。反対に東から出てきたばかりの木星は、この後ほぼ一晩中(ひとばんじゅう)、夜空の主役として輝(かがや)きます。

 木星は金星や地球と同じ、太陽の周りを回る惑(わく)星(せい)です。金星の大きさが地球と同じぐらいなのに対し、木星の直径(ちょっけい)は地球の11倍もあります。また衛(えい)星(せい)がたくさんあるのも木星の特徴(とくちょう)です。衛星とは惑星の周りを回る天体のことで、地球の場合は衛星はただ一つ、月が回っているだけです。ところが木星には現在(げんざい)69個(こ)の衛星があることが知られているのです。

 それらの衛星のうち四つは、発見した天文学者の名を取って「ガリレオ衛星」と呼(よ)ばれています。これらは400年以上も前に当時、発明されたばかりの小さな望遠鏡(ぼうえんきょう)でも見つけられたほどの明るさで、わりと簡単(かんたん)に見ることができます。

 明るく光る木星に双眼鏡(そうがんきょう)を向けてみましょう。ひじを台につくなどして双眼鏡を動かさないようにし、じっくり観察してください。すぐには分からないかもしれませんが、木星の両脇(りょうわき)または片(かた)側(がわ)に、小さな点がいくつか光っているのが見えたら、それがガリレオ衛星です。

 双眼鏡の大きさにより見るのが難(むずか)しい場合もありますが、今は木星が地球に最も近い時期で見ごろですから、ぜひ挑戦(ちょうせん)してください。もっとはっきり見たければ、公開天文台や科学館などで開かれている天体観察会に参加するのがおすすめです。望遠鏡で衛星だけでなく、木星本体のしま模(も)様(よう)も見られることでしょう。三(さん)瓶(べ)自然館サヒメルでも毎週土曜日に天体観察会を開(かい)催(さい)しています。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2018年5月16日 無断転載禁止

こども新聞