オランダ在住造形作家・米田さん 一時帰国に合わせ松江で個展

自身の造形作品を説明する米田由美子さん(左)
 松江市出身でオランダ在住の造形作家、米田由美子さん(53)の作品を集めた個展が、同市新雑賀町の国登録有形文化財「村松邸」で開かれている。伝統的な日本家屋と独特な感性で形作られたオブジェ8点が調和し、来場者を魅了している。21日まで。入場無料。

 米田さんは島根大教育学部を卒業後、オランダの大学院で彫刻を勉強。約30年間、オランダを拠点に欧州で創作活動を続けている。

 米田さんは「卵やまゆの形から、生命の成長や未来を感じ取ることができる」とし、石こうを丸く削り取ったり、円形の発泡スチロールに粘土状の石こうを塗って固めたりして、作品を制作している。

 村松邸を管理する知人が米田さんに個展の開催を打診。米田さんの一時帰国に合わせて開いた。

 このうち、広さ10畳の畳の上に円形の発泡スチロール(直径20~50センチ)6個を無造作に並べた「フローティング」は、円の中央にくぼみを付けて陰影を浮かばせ、池に広がる水紋を表現した作品で、「人間の無常感」を捉えているという。

 米田さんは「村松邸が持つ伝統的な和の雰囲気の中に、現代美術がたたずむという対比を楽しんでほしい」と話した。

 個展は正午から午後4時まで。

2018年5月17日 無断転載禁止