新聞 教材への活用法は 小中高教員ら 実践報告や意見交換

顔写真の切り抜きを使った平和学習の実践報告をする伊藤雅美教諭(左)
 教育に新聞を生かす取り組み「NIE」の春季セミナー(県NIE研究会、県NIE推進協議会主催)が26日、松江市殿町の山陰中央新報社であった。県内小中学校、高校の教員や新聞記者ら14人が、実践報告や意見交換を通じ、「教材」としての新聞の活用法を学んだ。

 松江市立古志原小学校の伊藤雅美教諭(60)は、前任校で被爆地・広島への修学旅行を控えた6年生と行った「1万人の顔写真の切り抜き」を紹介。集まった年齢、性別、有名無名さまざまな顔写真を見て、その14倍の人が原爆投下の年に死亡したことを説明すると、「児童は1発の爆弾で無差別の大量殺りくが行われたことを、数字の背景にある人生にまで思いをはせて実感した」と振り返った。

 吉賀町立六日市中学校の山本悦生教諭(48)は、臓器移植や沖縄の基地問題を学ぶ際に教科書の補完資料として新聞記事を活用した授業を紹介。「教科書だけでは読み取れない、問題の背景まで学ぶことができる」と新聞の効用を報告した。参加者から「生徒が社会に出て実際に出合う問題をうまく考えさせている。自分も取り入れたい」などの声が上がった。

2018年5月27日 無断転載禁止

こども新聞