4年連続初戦突破 錦織ストレート発進

男子シングルス1回戦でリターンする錦織圭=パリ(共同)
 【パリ=本紙特派員・藤井俊行】テニスの四大大会第2戦、全仏オープンが27日、パリのローランギャロスで開幕した。男子シングルス1回戦で第19シードの錦織圭(日清食品)は世界ランキング304位のマキシム・ジャンビエ(フランス)を7-6、6-4、6-3で下した。

 全仏オープンの最高成績が8強の錦織は、右手首のけがから復帰して初の四大大会。第1セットは初対戦の相手の時速200キロを超えるサーブとフォアの強打に苦しんだが、ラリーで粘って先取した。第2、3セットは徐々にリズムをつかみ、主導権を渡さなかった。

 ▽男子シングルス1回戦
錦   織 7-6 ジャンビエ
(日清食品)6-4(フランス)
      6-3


徐々にリズム 復活への一歩

 錦織がグランドスラムの舞台に帰ってきた。右手首のけがによる長期休養で、四大大会出場は昨夏のウィンブルドン選手権以来。強打が売りの21歳に苦しみながらも初戦を突破し、「序盤は緊張があったが、楽しもうと切り替えた」と安堵(あんど)感をにじませた。

 ツアー復帰後のクレーコートシーズンで調子を取り戻してきた。体力面の不安を指摘する周囲をよそに、初優勝を目指す28歳は「準備は万端だと思う。いつ始まっても大丈夫」と強調していた。

 マキシム・ジャンビエは、193センチの長身から繰り出す最速217キロのサーブと、フラットのフォアの強打で押し込む。第1セットの錦織は第1サーブの確率が49%と苦しみ、第2サーブを狙われてリターンエースを三つ奪われるなど強打の餌食になった。

 しかしウィナー(決定打)が「12」に対し、ミスが「19」と不安定さが目立った相手に対し、錦織のミスは「5」。確実なラリーで自滅を誘った。

 タイブレークに入ると1-0から相手のバックハンドがミスになり、ミニブレーク。その後も相手のバックにボールを集め、7ポイントを連取した。

 第2セットは第1ゲームでリターンエースを決めてブレーク。第3セットは第6ゲームから4ゲームを連取し、勝負を決めた。

 「リズムのつかみにくい相手だったが、大事なポイントを抑えることができ、徐々にリズムに乗れた」と振り返った錦織。「復活」への一歩を踏み出した。

2018年5月28日 無断転載禁止