きらめく星 薄暮れに見える星

今ごろの一番星は金星

6月上旬午後8時ごろの山陰(さんいん)での空
 日が暮(く)れた後、初めに見える星を「一番星」、次に見える星を「二番星」などといいますね。昼間でも星は空に出ていますが、太陽が明るすぎて見ることができません。太陽が沈(しず)んで暗くなってくると、明るい星から順に現(あらわ)れます。

 近ごろの山(さん)陰(いん)での日の入りの時(じ)刻(こく)は午後7時20分ぐらいで、それから30分も経(た)たないうちに、西の空に星が見え始めます。それは金星(きんせい)です。たいへん明るいので初めに見えることが多く、今はこの金星が一番星です。

 では二番星は何でしょうか。やがて南東の空に現れる木星(もくせい)です。金星も木星も太陽の周りを回る惑星(わくせい)です。星(せい)座(ざ)を作る星は見える季節が決まっていますが、惑星は見える時期が年ごとに変わります。ですから毎年この季節、金星が一番星、木星が二番星になるということではなく、このように見えるのはたまたま今だけのことです。

 さらに三番星を探(さが)してみましょう。空が少し暗くなってくると、高いところに星が見つかるはずです。うしかい座のアークトゥルスです。あるいは北東に、こと座のベガが見られるかもしれません。どちらかが三番星になりそうです。また北西の空にある、ぎょしゃ座のカペラという星も見えてきます。

 アークトゥルス、ベガ、カペラは、薄(うす)暮(ぐ)れ時に見えるほどですから、星座の星の中ではひときわ明るいのです。季節によって、星座早見などを使って星座を探すときのいい目印になりますので、名前を覚(おぼ)えておくとよいでしょう。

 ほかにどんな星が見えてくるでしょうか。今ごろの夜の初めに見えそうな星をいくつか図に示(しめ)しました。空の色がだんだんと変わり、星が少しずつ増(ふ)えていく様子を楽しんでください。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2018年5月30日 無断転載禁止

こども新聞