松江シティ 延長力尽く J1長崎に惜敗 サッカー天皇杯

【2回戦・松江シティFCーV・ファーレン長崎】延長後半13分、同点ゴールを決めた松江シティのMF宮内寛斗(手前中央)に駆け寄るイレブン=長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場
 サッカーの第98回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)第3日は6日、J1、J2勢が登場して各地で2回戦が行われた。島根県代表の松江シティFC(中国リーグ)は、長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場でJ1のV・ファーレン長崎と対戦。高い集中力と豊富な運動量で格上と互角に渡り合い、延長後半に一度は追い付く粘りを見せたが、同ロスタイムに勝ち越され、1-2で惜敗した。 

 鳥取県代表のガイナーレ鳥取(J3)はJ1のサンフレッチェ広島に0-2で敗れた。

 前回優勝のC大阪は初出場のテゲバジャーロ宮崎を1―0で退け、昨季J1覇者の川崎はソニー仙台(宮城)に3―2で逆転勝ちした。

 過去5度優勝のG大阪は関学大(兵庫)に延長の末1―2で敗れ、名古屋は奈良クラブにPK戦で敗れて姿を消した。前回準優勝の横浜MはFC大阪を4―3で下し、鹿島はホンダFC(静岡)に6―1で大勝した。

 3回戦は7月11日に行われる。


 ▽2回戦(6日・長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場)
V・ファ 2 0―0 1 松江シテ
ーレン長   0―0   ィFC
崎      延 長   (島根)
(J1)   1―0
       1―1
▽得点者【長】幸野志有人、平松宗【松】宮内寛斗
▽観衆 1454人


前線からの圧力緩めず

【2回戦・松江シティFC-V・ファーレン長崎】延長後半13分、松江シティのMF宮内寛斗がゴールを決め、1-1の同点とする=長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場
 今季J1に初昇格した長崎の攻撃にも受け身にならず、「前へ」の気持ちを出した戦いぶりだった。松江シティは両サイドを起点に真っ向勝負を仕掛けて善戦。パスワークで主導権を握るサッカーへ手応えを感じ取った。

 目標のJ参入に向け、実力の「現在地」を確かめる一戦。全員が高い集中力と運動量で圧力をかけ続けた。

 DF田中優毅の負傷交代という緊急事態で右サイドバックにポジション変更したDF筒井俊は、体を投げ出してクロスをカット。決定機をつくれない状況に敵将の高木琢也監督は「松江の方がアグレッシブに動いていた」と悔しがった。

 延長前半15分に均衡を破られたが、ワンチャンスを待って耐えた。半歩でも相手に寄せようと前線からの守備を継続。重心が後ろになることなく、繰り返し最終ラインを押し上げたことで攻撃に厚みが増した。

 「時間がたつにつれ、もっとやれると感じていた。スペースを狙っていた」。延長後半13分、MF宮内寛斗が序盤から空き気味だったゴール前に走り込み、冷静に決めた一撃に歓喜の輪ができた。

 課題は少ない好機を決めきる決定力。最後にJ1勢との差が出た。それでも田中孝司監督は「ボールを動かして前に向かう部分はできた」とたたえた。長崎の地で得た自信と悔しさを、目標に向かう原動力にしたい。

2018年6月7日 無断転載禁止